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国会へのサービス概要
沿革
国立国会図書館は、第二次大戦後の昭和23(1948)年に設立されました。憲法で国権の最高機関とされた国会が、その役割を果たすためには、内外の資料を揃え調査機能を備えた一大図書館を持たなければならないというのが、当館設立の理念でした。
国立国会図書館は、国会のための図書館であると同時に、我が国の納本図書館、ナショナル・ライブラリーとして、行政・司法部門や国民に広く奉仕をしています。
国会へのサービスは、国立国会図書館の第一の役割であり、調査及び立法考査局を中心に全館を挙げて行っています。
任務
調査及び立法考査局の任務は「国立国会図書館法」第15条に規定されています。
その要旨は次のとおりです。
- 法案・案件の分析評価を通じて両議院の委員会を補佐すること
- 両議院、委員会および議員に対し国政審議に役立つ資料・情報を提供すること
- 求めに応じて議案起草のサービスを行うこと
- 国会奉仕に支障のない限り行政・司法各部門、一般公衆へも一定の奉仕を行うこと
調査及び立法考査局は、その任務の遂行にあたり不偏不党を旨とし、また調査上の秘密を厳守しています。
国会サービスの指針
国立国会図書館は、国会サービスの拡充に向けた基本方針である「国会サービスの指針」を定めています。
国会サービスの指針
国立国会図書館は、国会サービスに係る拡充強化目標を以下に掲げ、調査及び立法考査局を中心に、全館を挙げてその実現に努めます。
「立法府のブレーン」「議員のための情報センター」としての役割の拡充強化
- これまで実績のある諸外国の制度の調査、分野横断的調査など、当館ならではの専門的・分析的な調査を拡充します。
- 国政課題を的確に予測して調査研究を行い、その成果としての刊行物を充実させ、多様な方法で提供します。また、その時々又は中長期的な国政課題を取り上げて要点を簡潔に説明するセミナーを適時に開催します。
- 当館所蔵資料及び利用可能なデータベースを拡充して広範な情報基盤を構築するとともに、それらの資料・情報群を専門的に調査する能力を強化します。また、当館全体の資源(資料、専門知識、情報システム)を機動的に組み合わせて、国会議員の諸活動に必要な資料・情報を迅速的確に提供します。
「国会と国民とをつなぐ役割」の拡充強化
- 内外の調査機関・研究者との連携を通じて得られる情報を含む、多様なソースからの情報を国会に提供します。また、関係諸機関と連携して、国会において生み出される情報への国民のアクセスを容易にし、国会と国民とをつなぐ役割を果たします。