書誌データ水準
国立国会図書館では、収集する膨大な出版物(資料)について的確かつ迅速に書誌データを作成し提供するために、資料の特徴や提供の目的などによって書誌データの水準を定めています。書誌データのご利用の際に参考にしてください(なお、過去に作成した書誌データにおいて、データ水準が異なる場合があります)。
なお、ここでいう国立国会図書館が作成する書誌データには、国立国会図書館が収集したインターネット資料およびオンライン資料のメタデータは含みません。メタデータの記述に採用している標準については、「国立国会図書館ダブリンコアメタデータ記述(DC-NDL)」をご参照ください。
基本的な考え方
以下の基本的な考え方に基づき、書誌データを作成しています。
- 国際標準・国内標準の採用
国立国会図書館の書誌データは、国際標準または国内標準に基づき国立国会図書館が定めた基準によって作成されます。また、各種資料の特徴と提供の目的に応じ、書誌データの水準による区分を設けています。 - 他機関で作成した書誌情報の活用
書誌データの作成にあたっては、資料の収集業務に用いる出版情報、民間機関が作成した機械可読目録(以下「MARC」)、各国のMARC、書誌ユーティリティ等の既存の書誌情報を活用しています。これらの書誌情報を活用した書誌データについては、国立国会図書館が独自に作成する書誌データの基準類に合致しなくても原則許容しています。 - 書誌データの広範かつ迅速な提供
国立国会図書館が作成した書誌データについて、原則としてすべて公開します。また、迅速な提供に努めます。
書誌データ水準
データ水準のグループ
書誌データを、資料の特徴、提供の目的等により3グループに分けて、使用する基準や書誌データの詳細度等を決めています。
- 全国書誌グループ
国内で刊行された出版物および外国で刊行された日本語出版物の書誌データ(「全国書誌データ」という)。「全国書誌(電子書籍・電子雑誌編)」は、含みません。 - 蔵書目録グループ
外国で刊行された日本語以外の図書・非図書・逐次刊行物や、博士論文、和古書・漢籍、欧文会議録など国立国会図書館が所蔵する資料の書誌データ(全国書誌データを除く)。 - 個別グループ
総合目録、雑誌記事索引などに採録される書誌データや、特殊な資料を対象とする書誌データ。
使用する基準については、「適用細則一覧」のページをご覧ください。
整理区分ごとの書誌データ水準
各グループの中を資料の種類や書誌データの詳細度で細分化しています。この細分化した区分(整理区分)ごとの書誌データ水準は、以下をご覧ください。なお、同じ整理区分に属する書誌データであっても、資料によっては例外的な取り扱いを行っている(書誌データ水準が多少異なる)場合があります。
2023年以前の書誌データ水準は、国立国会図書館のインターネット資料収集保存事業(WARP)でご覧いただけます。
過去に作成した書誌データに関する情報
国立国会図書館がこれまでに作成した書誌データに関する情報をまとめて紹介します。