資料と解説・第3章 GHQ草案と日本政府の対応
3-25 口語化憲法草案の発表
国語の平易化運動を熱心に進めていた「国民の国語運動」(代表・安藤正次博士)は、「法令の書き方についての建議」という幣原喜重郎首相あての意見書を提出した。これが主たる契機となり、1946(昭和21)年4月2日に、GHQの了承、また、閣議の了解を得て、ひらがな口語体によって憲法改正草案を準備することとなった。口語化作業は極秘に進められ、作家の山本有三に口語化を依頼し、前文等の素案を得た。この案を参考として、実質的には、入江俊郎法制局長官、佐藤達夫法制局次長、渡辺佳英法制局事務官らの手により、4月5日に第一次案が完成した。4月16日には幣原首相が内奏し、法令の口語化はまず憲法について行い、憲法の成立施行後は他の法令にも及ぶことを伝えた。次いで4月17日、憲法改正草案が発表された。
資料名 |
法令の書き方についての建議 |
年月日 |
昭和21年3月26日 |
資料番号 |
入江俊郎文書 17(「憲法口語化関係資料」の内) |
所蔵 |
国立国会図書館 |
原所蔵 |
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注記 |
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資料名 |
日本国憲法[口語化第一次草案] |
年月日 |
昭和21年4月5日 |
資料番号 |
佐藤達夫文書 72 |
所蔵 |
国立国会図書館 |
原所蔵 |
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注記 |
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資料名 |
日本国憲法[口語化第二次草案] |
年月日 |
昭和21年4月13日 |
資料番号 |
佐藤達夫文書 72 |
所蔵 |
国立国会図書館 |
原所蔵 |
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注記 |
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資料名 |
憲法改正草案 |
年月日 |
昭和21年4月17日 |
資料番号 |
佐藤達夫文書 74 |
所蔵 |
国立国会図書館 |
原所蔵 |
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注記 |
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