第三章 暦の中のことば

日めくりカレンダーの紙面を例示したものです。月日や曜日のほかに、六十干支や和風月名などが記載されています。 干支 和風月名 二十四節気 六曜 干支

暦には通常、月、日、曜日、休日などが書かれていますが、その他にも昔の暦から受け継がれてきた言葉が見られます。ここでは、日めくりカレンダーに記された言葉について、その成り立ちを紹介します。

実際の暦の画像です。選日、方位神、雑節、その他の選日などが、暦のどの部分に記載されているかを示しています。 雑節、その他の選日 選日 方位神

旧暦(きゅうれき)について

昔の暦は旧暦と呼ばれることがあります。旧暦という言葉は、単に昔の暦という意味で使用されたり、明治6年(1873)以降使用されている太陽暦(新暦と呼ばれる)への改暦以前の太陰太陽暦のことを呼んだりしますが、一般には、最後に用いられた太陰太陽暦である天保暦を基にした暦を指すといわれています。現在でも、旧暦に合わせて祭りなどの行事が行われることがあるため、旧暦による日付が暦に入っていることがあります。

暦注(れきちゅう)について

昔の暦は1冊の本になっていて、方角の吉凶などの注が多く書かれていました。この注のことを暦注といいます。暦注に書かれていた言葉の多くは現在の暦からは消えてしまっています。しかし、干支(えと)や六曜(ろくよう)、二十四節気(にじゅうしせっき)や雑節(ざっせつ)など、現在の暦でも使われている言葉もあります。