おわりに
ここまで見てきたように、多くの昔話が絵入り本として広まり、親しまれてきました。絵入り本の形は時代により様々に変化しますが、それを紐解く楽しみは、今も昔も変わりません。絵と物語が一体となった絵入り本の昔話は、時代を超え、世代を超えて、物語の世界を楽しむことを教えてくれます。
参考文献
第一章 明治と江戸の赤本・豆本
- 内ケ崎有里子,『江戸期昔話絵本の研究と資料』,三弥井書店,1999【KG241-G5】
- 江村北海,「授業編 巻之一」,山住正己・中江和恵編,『子育ての書』2,(東洋文庫293), 平凡社,1976
- 加藤康子編著,『幕末・明治豆本集成』,国書刊行会,2004【UP74-H11】
- 上笙一郎,「江戸の草冊子と近代児童文学と」,『日本の子どもの本歴史展:図録17世紀から19世紀の絵入り本を中心に』,1986年子どもの本世界大会周辺プログラム委員会編,日本国際児童図書評議会,1986【UP74-20】
- 木村八重子,「赤本の世界」,『近世子どもの絵本集』1,岩波書店,1985【YQ21-45】
- 京都外国語大学付属図書館ほか編,『文明開化期のちりめん本と浮世絵:学校法人京都外国語大学創立60周年記念稀覯書展示会:展示目録』,京都外国語大学付属図書館,2007【UP74-H17】
- 桑原三郎,『福澤諭吉と桃太郎:明治の児童文化』,慶応通信,1996【KG411-G9】
- 小池正胤・叢の会編『江戸の絵本:初期草双紙集成』1,国書刊行会,1987【KG241-25】
- 鈴木重三「江戸の昔話絵本素描」,『日本の子どもの本歴史展:図録17世紀から19世紀の絵入り本を中心に』,1986年子どもの本世界大会周辺プログラム委員会編,日本国際児童図書評議会,1986【UP74-20】
- 鈴木重三,「江戸時代「絵本」の鳥瞰―絵入り版本各種の紹介を主に」,『近世子どもの絵本集』1, 岩波書店, 1985【YQ21-45】
- 叢の会ほか編,『江戸の絵本読解マニュアル:子どもから大人まで楽しんだ草双紙の読み方』,文学通信,2023【KG241-M12】
- 中野三敏,「上方子ども絵本の概観」,『近世子どもの絵本集』2,岩波書店,1985【YQ21-45】
- 益田勝美,「黎明まえの子どもの文学」,『日本児童文学研究』(叢書近代文芸研究),三弥井書店,1974【KG411-34】
- 松本隆信,「お伽草子と絵入り本:子ども絵本前史」,1986年子どもの本世界大会周辺プログラム委員会編,『日本の子どもの本歴史展:図録17世紀から19世紀の絵入り本を中心に』日本国際児童図書評議会,1986【UP74-20】
- 加藤康子,「幕末・明治の豆本」,『梅花児童文学』,(10),2002.7【Z12-B7】
- 加藤康子,「江戸期の子ども絵本:赤本から豆本へ」(シンポジウム 昔話と子ども絵本),『昔話:研究と資料』,(33),2005.7【Z13-1315】
- 正置友子,「日本における子供の絵本の歴史:千年にわたる日本の絵本の歴史 絵巻物から現代の絵本までその1. 平安時代から江戸時代まで」,『メタフュシカ』,(44),2013【Z9-484】
- 増井真琴,「明治日本の正義と江戸的機知―巌谷小波『日本昔噺』論」,『層:映像と表現』13,2021【Z71-T347】
第二章 御伽草子の世界
- 石川透,「物語絵―奈良絵本・絵巻について」,『物語絵:奈良絵本と絵巻に見る古人のこころ:海の見える杜美術館開館一周年記念展《前期》』(海の見える杜美術館館蔵選2),海の見える杜美術館,2006【KC16-H2500】
- 石川透,「絵巻物・絵本の世界はおもしろい―日本人の空想力がみえてくる」,石川透編,『広がる奈良絵本・絵巻』,三弥井書店,2008【UM24-J3】
- 市古貞次,『中世小説の研究』,東京大学出版会,1955,【913.4-I759t】
- 市古貞次校注,『御伽草子』,岩波書店,1991【KG175-E12】
- 山東京伝ほか,『骨董集 燕石雑誌 用捨箱』(有朋堂文庫),有朋堂書店,昭2,【543-53】
- 徳川美術館編,『絵で楽しむ日本むかし話:お伽草子と絵本の世界:徳川美術館名古屋市蓬左文庫秋季特別展』,徳川美術館,2006【KC16-J707】
- 藤井隆「奈良絵本の種種相」,石川透編,『広がる奈良絵本・絵巻』,三弥井書店,2008【UM24-J3】
- 大島由紀夫,「お伽草子と奈良絵本」,『国文学 : 解釈と鑑賞』,73(12),ぎょうせい, 2008.12【Z13-333】
- 恋田知子,「国文学研究資料館の収蔵品㊵ 同筆の奈良絵本―嫁入り道具としての物語絵―」,『文部科学教育通信』(386),国文学研究資料館,2016.4【Z71-E50】
- 阪谷俊作,「御伽草子と日本の童話本(三)」,『白梅学園短期大学紀要』(4),白梅学園短期大学,1968【Z22-339】
- 徳田和夫「 <御伽文庫>刊行前後 寛文・延宝期頃のお伽草子」至文堂編『国文学 : 解釈と鑑賞』50(11)[(652)], ぎょうせい, 1985【Z13-333】
- 藤掛和美,「テクニカル・タームをめぐって―「御伽草子」「中世小説」「室町時代物語」―」,至文堂編,『国文学 : 解釈と鑑賞』50(11)[(652)], ぎょうせい,1985.10月 【Z13-333】
- 「御伽草子」『日本大百科全書(ニッポニカ)』(データベース「JapanKnowledge」にて参照。)
- 「奈良絵本」『世界大百科事典』(データベース「JapanKnowledge」にて参照。)
あらすじ
- 臼田甚五郎・岡田啓助・藤島秀隆編著,『御伽草子』,桜楓社,1973【KG175-2】
- 北畠八穂ほか編著,『御伽草子』(古典文学全集 ; 13),ポプラ社,1965【Y7-245-[13]】
- 鈴木重三・木村八重子『近世子どもの絵本集』[1], 1985,【YQ21-45】
- 横山重・松本隆信編,『室町時代物語大成 第3 (えし-きさ)』,角川書店,1975【KG172-7】
- 藤村作編,『日本文学大辞典』第1~7巻,新潮社,1950-1951【910.33-N6844-H(th)】