第5問(櫓時計)天明4年甲辰(1784)大小暦 解答
台座に小の字が図案化されて入っていて、小の月の数字が隠れていることがわかります。また、黄色の時計の部分には大の月も隠れています。
黄色い時計部分の丸い文字盤の中に辰の字が見え、文字盤の上の部分には甲の字が書かれており、甲辰の年の暦であることを表わしています。
和時計は、江戸時代から明治に太陽暦が採用されるまで広く使われた時計で、「不定時法」と呼ばれる日本独自の時刻表示を用いていました。「不定時法」とは、太陽の動きに合わせて時刻を表示する方法で、夜明けと日暮れを基準にして昼と夜を分け、それぞれ等分して表示していました。そのため、季節によって時間の長さが変化するという特徴があります。
この絵のように、台座が櫓(やぐら)に似ている和時計を櫓時計と呼びます。
- 大の月:
- 1 , 2 , 4 , 6 , 7 , 9 , 11
- 小の月:
- 閏1 , 3 , 5 , 8 , 10 , 12
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