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点字図書・録音図書全国総合目録と国立国会図書館サーチ

障害者向け資料は製作に時間がかかるものが多いため、1つの施設で製作できる資料の点数は限られています。限られた貴重な障害者向け資料を最大限に活用し、その資料を必要とする方にご利用いただくため、国立国会図書館は、国内の公共図書館、点字図書館等で製作された障害者向け資料を検索できるサービスを提供しています。

点字図書・録音図書全国総合目録の編纂

障害者向け資料の検索を支援する国立国会図書館のサービスは、1982年の点字図書・録音図書全国総合目録(以下、点録全総目)の提供から始まりました。点録全総目は、国立国会図書館製作の学術文献録音図書(「学術文献録音図書の製作と提供」参照)と、全国の公共図書館や点字図書館等で製作された点字図書・録音図書の所蔵情報を調べることができる目録です。館種を越えた全国的な図書館間相互貸借を支援するとともに、同じ資料の重複製作を防ぐことによる製作資源の有効活用を目的としています。

現在は国立国会図書館の所蔵目録であるNDL-OPACを構成する1つのデータベースとして提供しています。1982年に刊行した最初の目録(冊子体)の収録点数は、国立国会図書館を含む50館が所蔵する2,238点でしたが、現在では、239館が所蔵する点字冊子約16万件、点字データ約5,800件、録音カセット約22万件、音声DAISY約13万件を収録しています。

NDL-OPACで公開されている点字図書・録音図書全国総合目録の検索画面の画像
NDL-OPAC

国立国会図書館サーチの障害者向け資料検索の提供

現在、日本では点録全総目の他に、サピエ図書館(「視覚障害者等用データの収集および送信サービス」参照)により大規模な視覚障害者等用資料の検索サービスが提供されています。またNDL-OPAC内でも、出版社等により刊行された障害者向け資料は、一般の図書などとして収載されています。このため、これまでは必要な資料にたどり着くまでに、複数の検索サービスやデータベースを利用しなければならないこともありました。これらを包括的に検索できるよう開発され、2012年1月に公開したのが「国立国会図書館サーチ 障害者向け資料検索」です。

国立国会図書館サーチ(障害者向け資料検索)の検索画面の画像
国立国会図書館サーチ(障害者向け資料検索)

2014年1月からは、資料の検索だけでなく、視覚障害者等用データの一部について、ダウンロード等の利用もできるようになりました(「視覚障害者等用データの収集および送信サービス」参照)。

この検索サービスによって、障害者向け資料が広く活用されることを願っています。

国立国会図書館サーチの障害者向け資料検索で検索できるもの
(2014年10月末現在、約72万件)

  • 点字図書・録音図書全国総合目録
  • サピエ図書館
  • 国立国会図書館が所蔵する点字資料、大活字本、拡大写本、納本された録音図書(テープ・DAISY)等
  • 視覚障害者等用データ送信サービスで提供されるデータ(「視覚障害者等用データの収集および送信サービス」参照)

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