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国立国会図書館ダブリンコアメタデータ記述(DC-NDL)実例集

このページでは、国立国会図書館ダブリンコアメタデータ記述(DC-NDL)の利用方法について、主要な書誌的事項の記述方法、資料の種類ごとの記述例を挙げて説明します。アスタリスク(*)を付記した用語は、【参考】メタデータ関連用語集にリンクしています。

1. 主要な書誌的事項の記述方法

主要な書誌的事項である、タイトル、作成者、出版者、日付、主題(キーワード)の記述方法をご説明します。
このメタデータ記述の例で使用する語彙は以下のとおりです。

語彙名 名前空間名 接頭辞 説明
DCMIメタデータ語彙(DCMI Metadata Terms) http://purl.org/dc/terms/ dcterms ダブリンコアメタデータイニシアチブ(DCMI)*が定義する55の記述要素
ダブリンコアメタデータ基本記述要素集合1.1版(The Dublin Core Metadata Element Set, Version 1.1) http://purl.org/dc/elements/1.1/ dc DCMIによる基本15要素。いわゆるSimple DC
NDL Metadata Terms(RDF: 90KB) http://ndl.go.jp/dcndl/terms/ dcndl DC-NDLで定義する
記述要素
RDF Schema Vocabulary http://www.w3.org/2000/01/rdf-schema# rdfs RDF(Resource Description Framework)* 語彙を定義するRDFスキーマのための基本語彙
FOAF Vocabulary http://xmlns.com/foaf/0.1/ foaf 人に関する情報をRDFで記述するための語彙

以下の例では、エンコード方法にXML形式を用いています。これらは、国立国会図書館で使用する主要な記述例を説明するものであり、他の記述方法でも文法的に正しく記述することができます。

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1.1. タイトル

情報資源(リソース)に与えられた名称をタイトルとして記録します。
タイトルの記録にはダブリンコアメタデータ基本記述要素集合1.1版*で定義されている「dc:title」、DCMIメタデータ語彙*で定義されている「dcterms:title」の語彙を使用します。

  • dc:title:タイトルと読みをセットで記述する(構造化する)場合に使用
  • dcterms:title:タイトルのみを文字列で記述する(構造化しない)場合に使用

(例1) dc:titleの記述例

<dc:title>
   <rdf:Description>
     <rdf:value>デジタル時代における図書館の変革 : 課題と展望 : 公開シンポジウム記録</rdf:value>
     <dcndl:transcription>デジタル ジダイ ニ オケル トショカン ノ ヘンカク : カダイ ト テンボウ : コウカイ シンポジウム キロク</dcndl:transcription>
   </rdf:Description>
</dc:title>

(例2) dcterms:titleの記述例

<dcterms:title>デジタル時代における図書館の変革 : 課題と展望 : 公開シンポジウム記録</dcterms:title>

(注)「dcterms:title」は、DCMIメタデータ語彙の定義で値の範囲を文字列(リテラル)に制約されており、構造化表現をとることができないため、上記の使い分けを行っています。「dcterms:title」の値制約に関しては、国立国会図書館ダブリンコアメタデータ記述(DC-NDL)(2)語彙の使用法の変更もご参照ください。

(例1)に示すようなRDFの構造化表現をとらずに、タイトルの読みを表現したい場合には、「dcndl:transcription」の代わりに「dcndl:titleTranscription」を使用することができます。

(例3) dcndl:titleTranscriptionの記述例

<dcterms:title>デジタル時代における図書館の変革 : 課題と展望 : 公開シンポジウム記録</dcterms:title>
<dcndl:titleTranscription>デジタル ジダイ ニ オケル トショカン ノ ヘンカク : カダイ ト テンボウ : コウカイ シンポジウム キロク</dcndl:titleTranscription>

ただし、(例3)では、タイトル(dcterms:title)が複数出現する場合、タイトルと読みの対応関係が一意に特定できなくなるため、読みの表現には、(例1)の方法をとることを推奨しています。

また、記録するタイトルの種類をより詳細に区分する場合には、国立国会図書館がNDL Metadata Termsで独自に定義する以下の語彙を用いることができます。

  • dcndl:alternative
    • 別タイトル(本タイトルの別言語または別文字による表示形等)を表現する場合
  • dcndl:seriesTitle
    • シリーズタイトルを表現する場合
  • dcndl:volumeTitle
    • 多巻ものの各巻タイトルまたは逐次刊行物の部編名を表現する場合
  • dcndl:partInformationまたはdcndl:partTitle
    • 内容細目(単行レベルの構成部分である各著作のタイトル)を表現する場合

(例4) dcndl:alternativeの記述例

<dc:title>
   <rdf:Description>
     <rdf:value>Catalog of the Arabic and Persian books in the Library of Toshihiko Izutsu</rdf:value>
   </rdf:Description>
</dc:title>
<dcndl:alternative>
   <rdf:Description>
     <rdf:value>井筒俊彦文庫目録アラビア語・ペルシア語図書の部</rdf:value>
     <dcndl:transcription>イズツ トシヒコ ブンコ モクロク アラビアゴ ペルシアゴ トショ ノ ブ</dcndl:transcription>
   </rdf:Description>
</dcndl:alternative>

(注)「dc:title」は本タイトル、「dcndl:alternative」は別言語のタイトルをそれぞれ記述しています。

無著者名古典等のタイトルの情報に用いる「統一タイトル」や、『日本目録規則2018年版』(日本図書館協会のサイトへリンク)において定義される「著作の優先タイトル」を記録する場合は、「dcndl:uniformTitle」を使用します。

(例5) dcndl:uniformTitleの記述例

<dcndl:uniformTitle>
   <rdf:Description>
     <rdf:value>平家物語</rdf:value>
     <dcndl:transcription>ヘイケ モノガタリ</dcndl:transcription>
   </rdf:Description>
</dcndl:uniformTitle>

統一タイトルや著作の優先タイトルに対してURIが付与されている場合は、rdf:Descriptionタグにrdf:about属性でURI参照を与えます。国立国会図書館が国立国会図書館サーチで提供するメタデータでは、国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス(Web NDL Authorities)上で定義するURIを使用しています。

(例6) dcndl:uniformTitleの記述例(URI参照を行う場合)

<dcndl:uniformTitle>
   <rdf:Description rdf:about="http://id.ndl.go.jp/auth/entity/00634715">
     <rdf:value>今昔物語集</rdf:value>
     <dcndl:transcription>コンジャク モノガタリシュウ</dcndl:transcription>
   </rdf:Description>
</dcndl:uniformTitle>

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1.2. 作成者

情報資源の内容の作成に主たる責任をもつ実体を作成者として記録します。
作成者の記録には「dcterms:creator」、「dc:creator」の語彙を使用します。DC-NDLでは、「dcterms:creator」、「dc:creator」は以下のとおり使い分けます。構造化する/しない場合に使用する語彙が、タイトルと逆になっている点にご注意ください。

  • dcterms:creator
    • 作成者名とその読みをセットで記述する(構造化する)場合に使用
    • URI*を使う場合に使用
    • 主に「著者標目」の表現に使用
  • dc:creator
    • 文字列(リテラル)で記述する(構造化しない)場合に使用
    • 語彙符号化スキーム(記述した値がどの分類体系や統制語彙に基づいているか定義)も使用可能
    • 主に「責任表示」の表現に使用

(注)「著者標目」とは、著者名に複数の表記方法がある場合は一つにまとめ、同名異人が存在する場合にはそれぞれ区別して検索できるように記録された著者名の統制形です。「責任表示」は、記述対象とする資料に表示された著者名を指します。「責任表示」には、「著」「編」といった役割表示を含め、表示されたとおり著者名を転記します。

(例1) dcterms:creatorの記述例

<dcterms:creator>
   <foaf:Agent>
     <foaf:name>国立国会図書館</foaf:name>
     <dcndl:transcription>コクリツ コッカイ トショカン</dcndl:transcription>
   </foaf:Agent>
</dcterms:creator>

作成者に対してURIが付与されている場合は、2通りの記録方法があります。国立国会図書館が国立国会図書館サーチで提供するメタデータでは、国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス(Web NDL Authorities)上で定義する作成者のURIを使用しています。この場合は、foaf:Agentタグにrdf:about属性でURI参照を与えます。

(例2) dcterms:creatorの記述例(URI参照を行う場合)

<dcterms:creator>
   <foaf:Agent rdf:about="http://id.ndl.go.jp/auth/entity/00288347">
     <foaf:name>国立国会図書館</foaf:name>
     <dcndl:transcription>コクリツ コッカイ トショカン</dcndl:transcription>
   </foaf:Agent>
</dcterms:creator>

また、国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス(Web NDL Authorities)で提供する典拠データの URI 以外の URI を使用する場合があります。この場合は、rdfs:seeAlsoタグにrdf:resource属性でURI参照を与えます。

(例3) dcterms:creatorの記述例(rdfs:seeAlsoタグでURI参照を行う場合)

<dcterms:creator>
   <foaf:Agent>
     <foaf:name>山田, 一郎</foaf:name>
     <dcndl:transcription>ヤマダ, イチロウ</dcndl:transcription>
     <rdfs:seeAlso rdf:resource="https://orcid.org/0000-0001-0002-0003"/>
   </foaf:Agent>
</dcterms:creator>

「dc:creator」は構造化せずに作成者を記述する場合に使用します。

(例4) dc:creatorの記述例

<dc:creator>国立国会図書館 編</dc:creator>

また、記録する作成者の種類をより詳細に区分する場合には、国立国会図書館がNDL Metadata Termsで独自に定義する以下の語彙を用いることができます。

  • dcndl:creatorAlternative
    • 作成者の別名または異なる形を表現する場合
  • dcndl:seriesCreator
    • シリーズに対し著作責任を持つ作成者を表現する場合
  • dcndl:volumeCreator
    • 多巻ものの各巻または逐次刊行物の部編に対し著作責任を持つ作成者を表現する場合
  • dcndl:partInformationまたはdcndl:partCreator
    • 単行レベルの構成部分である各著作に対し著作責任を持つ作成者を表現する場合

(例5) dcndl:creatorAlternativeの記述例

<dcterms:creator>
   <foaf:Agent>
     <foaf:name>国立国会図書館</foaf:name>
     <dcndl:transcription>コクリツ コッカイ トショカン</dcndl:transcription>
   </foaf:Agent>
</dcterms:creator>
<dcndl:creatorAlternative>National Diet Library</dcndl:creatorAlternative>

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1.3. 出版者(公開者)

情報資源の公開・出版・頒布に責任を持つ実体を出版者(公開者)として記録します。
出版者の記録には「dcterms:publisher」、「dc:publisher」の語彙を使用します。DC-NDLでは、「dcterms:publisher」、「dc:publisher」を以下のとおり使い分けます。

  • dcterms:publisher
    • 出版者名、読み、出版地をセットで記述する(構造化する)場合に使用
  • dc:publisher
    • 出版者名のみを文字列で記述する(構造化しない)場合に使用

(例1) dcterms:publisherの記述例

<dcterms:publisher>
   <foaf:Agent>
     <foaf:name>岩波書店</foaf:name>
     <dcndl:transcription>イワナミ ショテン</dcndl:transcription>
     <dcndl:location>東京</dcndl:location>
   </foaf:Agent>
</dcterms:publisher>

(例2) dc:publisherの記述例

<dc:publisher>岩波書店</dc:publisher>
<dcndl:publisherTranscription>イワナミ ショテン</dcndl:publisherTranscription>
<dcndl:publicationPlace>東京</dcndl:publicationPlace>

(注)出版者とセットで出版地を記述する場合には「dcndl:location」、それ以外の場合には、「dcndl:publicationPlace」を使用します。(例1)の場合、「dcterms:publisher」の配下で、出版者の所在情報として出版地を記述することになるため、「dcndl:location」を使用します。

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1.4. 日付

メタデータの記述対象となる情報資源に関連する日付を記録します。
日付を記録する語彙には、以下のものがあります。

  • dcterms:available
    • 利用可能日(利用可能期間)
  • dcterms:created
    • 作成日
  • dcterms:dateAccepted
    • 論文や記事などの受理日
  • dcterms:dateCopyrighted
    • 著作権が発効した日付
  • dcterms:dateSubmitted
    • 論文や記事などが提出された日付
  • dcterms:issued
    • 発行日(出版のような情報資源の公的な発行に関する日付)
  • dcterms:modified
    • 更新日
  • dcterms:valid
    • 有効期間(情報資源が有効な日付、若しくは有効な期間)
  • dcterms:date
    • 情報資源のライフサイクルにおけるなんらかの事象に関する時点又は時間的区間(下記のより詳細なプロパティが適用可能な場合はそちらを使用)

日付は、機械的に処理しやすいよう、標準的な記述形式であるW3C-DTFを用いて表現することを推奨しています。例えば、出版日は以下のとおり記録します。

(例) dcterms:issuedの記述例(構文符号化スキームW3C-DTFを使用)

<dcterms:issued rdf:datatype="http://purl.org/dc/terms/W3CDTF">2010-06-01</dcterms:issued>

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1.5. 版

情報資源が属する版またはバージョンを記録します。版またはバージョンの記録には、「dcndl:edition」の語彙を使用します。

(例) dcndl:editionの記述例

<dcndl:edition>改訂新版</dcndl:edition>

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1.6. 識別子(資源識別子)

情報資源を一意に特定するための識別子(資源識別子)を記録します。
識別子の記録には「dcterms:identifier」を使用します。識別子の種類は、構文符号化スキームによって区別します。

(例1) 国際標準図書番号(ISBN)

<dcterms:identifier rdf:datatype="http://ndl.go.jp/dcndl/terms/ISBN">978-4-00-005703-0</dcterms:identifier>

(例2) 国際標準逐次刊行物番号(ISSN)

<dcterms:identifier rdf:datatype="http://ndl.go.jp/dcndl/terms/ISSN">1881-4395</dcterms:identifier>

(例3) Linking ISSN(ISSN-L)

<dcterms:identifier rdf:datatype="http://ndl.go.jp/dcndl/terms/ISSNL">0387-2432</dcterms:identifier>

(例4) DOI

<dcterms:identifier rdf:datatype="http://ndl.go.jp/dcndl/terms/DOI">10.1241/johokanri.54.715</dcterms:identifier>

HTTPスキームを使用したURI*を識別子として記録する場合には、RDF Schema Vocabularyで関連情報の参照に使用される語彙「rdfs:seeAlso」を使用します。

(例5) 国際標準図書番号(ISBN)

<rdfs:seeAlso rdf:resource="http://iss.ndl.go.jp/isbn/9784000234801"/>

(例6) DOI

<rdfs:seeAlso rdf:resource="http://dx.doi.org/10.1241/johokanri.54.715"/>

(例7) 全国書誌番号(JP番号)

<rdfs:seeAlso rdf:resource="http://id.ndl.go.jp/jpno/21857937"/>

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1.7. 主題(キーワード)、ジャンル・形式用語

情報資源の内容を表す分類記号、件名標目、フリーキーワード等のトピックを主題(キーワード)として記録します。
主題の記録には「dcterms:subject」、「dc:subject」の語彙を使用します。「dcterms:subject」、「dc:subject」は以下のとおり使い分けます。

  • dcterms:subject
    • 主題とその読みをセットで記述する(構造化する)場合に使用
    • URI*を使う場合に使用
  • dc:subject
    • 主題のみを文字列で記述する(構造化しない)場合に使用

また、情報資源のジャンルや形式を表す語をジャンル・形式用語として記録します。
ジャンル・形式用語の記録には「dcndl:genre」を使用します。

【分類記号】

分類記号にURIが付与されている場合は「dcterms:subject」、URIが付与されておらず、文字列で記述する場合は「dc:subject」をそれぞれ使用します。
分類記号については、国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス(Web NDL Authorities)上で定義する以下のURIを利用することができます。

  • 日本十進分類法(NDC)10版:http://id.ndl.go.jp/class/ndc10/分類記号の値
  • 日本十進分類法(NDC)9版:http://id.ndl.go.jp/class/ndc9/分類記号の値
  • 国立国会図書館分類表(NDLC):http://id.ndl.go.jp/class/ndlc/分類記号の値

このほか、デューイ十進分類法(DDC)についても、分類記号にURIを定義しているものを用いることができます。

(例1) dcterms:subjectの記述例

<dcterms:subject rdf:resource="http://id.ndl.go.jp/class/ndc10/007.353"/>
<dcterms:subject rdf:resource="http://id.ndl.go.jp/class/ndc9/014.614"/>
<dcterms:subject rdf:resource="http://id.ndl.go.jp/class/ndlc/UL755"/>

分類記号にURIがない、あるいはURIがある場合でも文字列で分類記号を記録したい場合は、「dc:subject」に各分類記号を示す語彙符号化スキームを付けて記述します。

(例2) dc:subjectの記述例

<dc:subject rdf:datatype="http://ndl.go.jp/dcndl/terms/NDC">377</dc:subject>

【件名標目】

主題から求める情報資源にアクセスすることを可能にするために、図書館では主題を示す統制語を書誌データに付与しています。この統制語を件名標目と呼びます。件名標目とその読みをセットで表現する場合は、DC-NDLでは以下の(例3)のとおり記述します。

(例3) dcterms:subjectの記述例

<dcterms:subject>
   <rdf:Description>
     <rdf:value>図書館</rdf:value>
     <dcndl:transcription>トショカン</dcndl:transcription>
   </rdf:Description>
</dcterms:subject>

主題に対してURIが付与されている場合は、下記の(例4)のとおり、rdf:Descriptionタグにrdf:about属性でURI参照を与えます。当館が国立国会図書館サーチで提供するメタデータでは、国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス(Web NDL Authorities)上で定義する主題のURIを使用しています。

(例4) dcterms:subjectの記述例(URI参照を行う場合)

<dcterms:subject>
   <rdf:Description rdf:about="http://id.ndl.go.jp/auth/ndlsh/00573385">
     <rdf:value>図書館</rdf:value>
     <dcndl:transcription>トショカン</dcndl:transcription>
   </rdf:Description>
</dcterms:subject>

構造化せず、文字列で件名標目を記録したい場合は、以下のとおり、件名標目であることを示す語彙符号化スキームを付けて「dc:subject」に記述します。

(例5) dc:subjectの記述例(語彙符号化スキームdcndl:NDLSH(国立国会図書館件名標目表)を使用)

<dc:subject rdf:datatype="http://ndl.go.jp/dcndl/terms/NDLSH">図書館</dc:subject>

【その他キーワード】

その他のキーワードは、「dc:subject」を使って記述します。

(例6) dc:subjectの記述例

<dc:subject>政治</dc:subject>

【ジャンル・形式用語】

情報資源のジャンルや形式を表す語を「dcndl:genre」を使用して記録します。
ジャンル・形式用語とその読みをセットで表現する場合は、DC-NDLでは以下の(例7)のとおり記述します。

(例7) dcndl:genreの記述例

<dcndl:genre>
   <rdf:Description>
     <rdf:value>漫画</rdf:value>
     <dcndl:transcription>マンガ</dcndl:transcription>
   </rdf:Description>
</dcndl:genre>

ジャンル・形式用語に対してURIが付与されている場合は、下記の(例8)のとおり、rdf:Descriptionタグにrdf:about属性でURI参照を与えます。当館が国立国会図書館サーチで提供するメタデータでは、国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス(Web NDL Authorities)上で定義するURIを使用しています。

(例8) dcndl:genreの記述例(URI参照を行う場合)

<dcndl:genre>
   <rdf:Description rdf:about="http://id.ndl.go.jp/auth/ndlgft/001347325">
     <rdf:value>漫画</rdf:value>
     <dcndl:transcription>マンガ</dcndl:transcription>
   </rdf:Description>
</dcndl:genre>

※2021年9月29日にジャンル・形式用語の名前空間の一部が「ndlsh」から「ndlgft」に変更されました。この変更はDC-NDL2020年12月版には反映されていませんが、記述例(2)では新しい名前空間のURIを記載しています。

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2. 資料の種類ごとの記述例

「国立国会図書館ダブリンコアメタデータ記述(DC-NDL2011年12月版)」に基づくメタデータの標準的な記述方法を示すために、資料ごとのサンプルデータを掲載しています。掲載するサンプルデータは、図書、逐次刊行物、デジタル化資料、ウェブサイト等、国立国会図書館が収集・保存する図書館資料のメタデータの標準的な記述例であり、データの具体的な入力方法を指示するものではないこと、また各システムで自動付与される値や出力される項目の有無等、一部各システムで実際に入出力されるメタデータと異なる点があることについて、ご注意ください。
DC-NDL2011年12月版の第二部Application Profile(PDF: 1.1MB)では、タイトル・作成者等の語彙(記述要素)ごとに表現例を説明していますが、このサンプルデータは資料ごとにレコード単位で表現例を示しています。各機関においてDC-NDLを用いたメタデータ作成を行う場合、または国立国会図書館が提供するDC-NDLに基づくメタデータを活用する場合に、「第二部Application Profile」と併せてご参考ください。

※最新版のDC-NDLでは、語彙の追加等をしていますが、ここに掲載した記述例は最新版のDC-NDLで記述しても変更となる箇所はありません。

資料の種類ごとのPDFファイルの統合版は、以下をご参照ください。

資料の種類 タイトル PDF RDF/XML形式 XML形式
1 図書 電子書籍の流通・利用・保存に関する調査研究 sample01.pdf(PDF: 125KB) sample01.rdf sample01.xml
2 電子書籍・電子雑誌 電子書籍の流通・利用・保存に関する調査研究 sample02.pdf(PDF: 145KB) sample02.rdf sample02.xml
3 図書 南総里見八犬伝 sample03.pdf(PDF: 107KB) sample03.rdf sample03.xml
4 デジタル化資料(図書) 南総里見八犬伝 sample04.pdf(PDF: 87KB) sample04.rdf sample04.xml
5 逐次刊行物 国立国会図書館月報 sample05.pdf(PDF: 172KB) sample05.rdf sample05.xml
6 電子書籍・電子雑誌 国立国会図書館月報 sample06.pdf(PDF: 74KB) sample06.rdf sample06.xml
7 雑誌記事 国立国会図書館のホームページが新しくなりました sample07.pdf(PDF: 100KB) sample07.rdf sample07.xml
8 博士論文 Mathematical Model of Muscle Contraction(筋収縮の数理的モデル) sample08.pdf(PDF: 104KB) sample08.rdf sample08.xml
9 デジタル化資料(博士論文) Mathematical Model of Muscle Contraction(筋収縮の数理的モデル) sample09.pdf(PDF: 92KB) sample09.rdf sample09.xml
10 ウェブサイト 国立国会図書館 sample10.pdf(PDF: 122KB) sample10.rdf sample10.xml
11 電子雑誌 埼玉の土地 sample11.pdf(PDF: 128KB) sample11.rdf sample11.xml
12 データベース 文化遺産オンライン sample12.pdf(PDF: 126KB) sample12.rdf sample12.xml

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DC-NDL等のメタデータ標準に関する問い合わせ先

国立国会図書館 電子情報部
電子情報流通課 標準化推進係
メールアドレス:standardizationアットマークエヌディーエルピリオドジーオーピリオドジェーピー

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