史料にみる日本の近代 -開国から戦後政治までの軌跡-

[日ソ交渉関係メモ]

[日ソ交渉関係メモ]

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【1コマ】
三日 鳩山邸
四日 五役@参会長
○鳩山の真意
○河野 砂田氏
○大野伴睦

重光急変
桑港条約との関係
○国境
○二十六条
○ダレス会談

河野ブルガニン会談

○私は会長であるが私個人の責任で
列席
○砂田の党にて纏める意向は一応了
承した形に新聞に報ぜらるるも私は
元大臣次官知事有力者多数、統一
など不可能――
○河野氏より政府で決定。党が随行
私はフハシヨ的であると申したら、砂田さんより
フハッシヨにあらざる釈明ありました
部落会議

【2コマ】
九月五日報告後
五日7.P 音羽に集まり初めて首相の所見を聞く。明るい見透。
私は日ソ正常化は政治家として当然。然し妥結には全理性、
而して、彼を知り己を知るは必要。内一致し見透
を持つ要あり。
鳩山さんも、内まとまり外見透付き行かんとす
首相の意向は了承したが行くことに決った次第にあらず
○平和条約方式よりアデナウワー方式に遷ることとなるが
a.全権も其見透に付き確答出来いない。
b.又七者会談で色々彼を知る方法論もあるが
何にも決定せるにあらず外相は七日の外交会で自分は
何等承知せずと申す
c.当会は五日の決議あったが私としては時々報告し
諸君の御意向を知る要あり。それには如何なる方
法を探るがよいか
八日特別総会の時報告

〔作業者注:欄外〕
五日 決議
11.(10日の役員会に引続)総会
決議再確認@@

【3コマ】
〔作業者注:欄外〕
13th

○十一日(火)総会に於ける去る五日の決議再確認は幹事長
等に申入る
党の総意尊重。慎重なる態度をとりつつある旨釈明あり
○然るに事態は急転。
十日(月)役員会に於ける重光氏の態度、同日四閣僚懇談会
十一日(火)
首相親書が出た モスコーよりラヂオにて歓迎の報あり
急進展しつつあり
十二日(水)外交調査会小委員会編成
首相 五日7Pm音羽邸にて初めて首相の所見を聞く党の決議。私は慎重方針を説いた
是より先河野氏去る三日の態度は行政権を@用し勇敢に推進の様子であった

幹事長は党をまとめる。総裁の幹事長として慎重の態度
を探りつつ成るべくは総裁の意向を全ふせしめたき心境?
行政権で早急に押切らんとする時これに反対する切め手がない
のでないかの私見に対し数人の同僚より剴切なる忠言
をうけた
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