第32回保存フォーラム
(終了しました)

第32回保存フォーラムの終了について

令和3年12月21日から令和4年1月17日までの間、第32回保存フォーラムをオンライン動画配信の形式で開催しました。動画視聴者数は222名(うち館内からは26名)でした。

外部の4名の方からご報告いただくとともに、当館からも1件報告いたしました。報告の模様を動画に収録して配信いたしました。

報告1は、国立文化財機構文化財防災センター文化財防災統括リーダーの小谷竜介氏から、文化財防災センター発足までの背景、センターの役割と取組、今後の展望等について報告していただきました。

報告2は、ハワイ州立大学マノア校図書館資料保存司書の日沖和子氏から、ハワイ大学図書館の資料防災チームの構成と役割、防災備品の内容、様々な資料防災訓練の事例等について報告していただきました。

報告3は、東北大学附属図書館情報管理課専門員の真籠元子氏から、東日本大震災や令和元年東日本台風などによる東北大学附属図書館の当時の被災状況や、災害の経験を踏まえた、資料の落下防止対策等の具体的な取組について報告していただきました。

報告4は、東京都立中央図書館サービス部資料管理課資料修復専門員の佐々木紫乃氏から、東京都立図書館の資料防災マニュアルの構成、被災資料救済セットの内容、水濡れ資料の救済方法を紹介したYouTube動画等について報告していただきました。

報告5は当館から、当館の資料防災の概要と、研修事例として館内職員向けに実施した研修の内容を国内の図書館職員向けに一部編集して報告しました。

各報告資料はページの下方に掲載しています。

動画視聴後のアンケートで寄せられたご質問に対する報告者からの回答を掲載いたします。

第32回保存フォーラムの開催について

災害は、図書館等の所蔵資料に被害を与える最大のリスクです。人命や施設のみならず資料を守る災害対策(資料防災対策)を講ずることは資料を収蔵する機関の責務であり、各機関では様々な取組がなされています。資料防災対策は大きく分けて「予防」「準備」「対応」「復旧」の四つの段階で構成されますが、被災をできる限り軽減し(減災)、被災後の迅速な対応、復旧を可能とするために、日頃から「予防」「準備」に取り組むことが重要です。

第32回保存フォーラムでは、様々な機関における資料防災対策の「予防」「準備」の具体的な取組を報告いただき、資料防災計画等の内容、被災経験を踏まえた防災対策の実践例、被災を想定した訓練、外部との連携協力の在り方など、報告機関の経験や知見を共有することで、資料防災対策に関する理解を深め、対策の実践の参考とします。

プログラム

  • 【テーマ】
    • 図書館における資料防災―「その日」に備える
  • 【報告】
    • 報告1 報告資料(PDF:1.60MB)
      • 「文化財防災センターとネットワークを通じた多様な文化財の救済」(約47分)
      • 小谷竜介氏 (国立文化財機構文化財防災センター文化財防災統括リーダー)
    • 報告2 報告資料(PDF:1.75MB)
      • 「米国の大学図書館における所蔵資料の防災の取組」(約43分)
      • 日沖和子氏 (ハワイ州立大学マノア校図書館資料保存司書)
    • 報告3 報告資料(PDF:2.60MB)
      • 「東北大学附属図書館における所蔵資料の防災について」(約37分)
      • 真籠元子氏 (東北大学附属図書館情報管理課専門員)
    • 報告4 報告資料(PDF:621KB)/「被災・水濡れ資料の救済マニュアル」(YouTubeで開きます)
      • 「東京都立図書館における所蔵資料の防災の取組」(約30分)
      • 佐々木紫乃氏 (東京都立中央図書館サービス部資料管理課資料修復専門員)
    • 報告5 報告資料(概要)(PDF:811KB)報告資料(研修事例)(PDF:3.5MB)
      • 「国立国会図書館における所蔵資料の防災の取組―概要と資料防災研修事例」(概要約12分、研修事例約65分)
      • 吉井伶奈 (国立国会図書館収集書誌部資料保存課保存企画係長)
      • 廣川明日菜 (国立国会図書館収集書誌部資料保存課洋装本保存係副主査)
    • 動画は報告別にファイルを分けて配信します。
    • 報告時間は変更となる場合があります。
    • ご視聴の際は参加者マニュアル(視聴用)(PDF:274KB)をご確認ください。

概要

日時 2021年 12月21日(火) ~1月17日(月)
上記期間中、いつでも配信動画を視聴していただけます。
会場 オンライン録画配信(参加登録者限定)
募集人数 300名(先着順)
図書館員等の資料保存に関心のある方。
参加費 無料
申込方法 終了しました
申込み締切 12月16日(木)17時
定員に達した時点で受付を終了します。
お問い合わせ先 国立国会図書館 収集書誌部 資料保存課
電話番号 03(3506)5219(直通)
メールアドレス:hozonkaアットマークエヌディーエルピリオドジーオーピリオドジェーピー