「寛政の改革」の立役者

松平定信

(まつだいらさだのぶ)

1758-1829(宝暦8年-文政12年)


名前

幼名:賢丸
号:楽翁・花月翁など

職業

白河藩主

人物

田安宗武の第3子で、8代将軍徳川吉宗の孫にあたる。
安永3年(1774)、17歳で白河城主松平定邦の養子となり、天明3年(1783)、白河藩11万石を相続する。天明7年(1787)6月、30歳の時、江戸幕府の老中に任ぜられ、寛政5年(1793)に退くまで幕政の立て直しに努めた。江戸幕府の三大改革の一つ、「寛政の改革」である。72歳で没。
学問にすぐれ、『花月草紙』『宇下人言』などの著書がある。古文物の研究では『集古十種』を編集刊行した。また、『寛政重修諸家譜』『徳川実記』ほかの幕府編纂事業の緒を開いた。

蔵書印

ほかに、「白河」「桑名」「白河文庫」「桑名文庫」「立教館/図書印」が知られている。小野則秋著『日本蔵書印考』は、「白河」「白河文庫」は定信、「桑名」「桑名文庫」は松平家、「立教館図書印」は桑名藩校の蔵書印と解している。

印影のよみ・大きさ

「楽亭文庫」(らくていぶんこ):61x18mm

印影撮影資料
蔵書について

国立国会図書館の所蔵する旧蔵書は、明治9年(1876)に文部省から交付されたものが約120点ある。

肖像

井上通泰著『南天荘次筆』(弘文荘 1936)【914.6-I442n2

参考文献

渋沢栄一著『楽翁公伝』(岩波書店 1937)【739-116

電子展示会

「蔵書印の世界」は国立国会図書館の電子展示会です。 電子展示会の各コンテンツでは、国立国会図書館所蔵の様々なユニークな資料について、わかりやすい解説を加え紹介しています。

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