令和6年度 障害者サービス担当職員向け講座【講義6】 2日目 11月13日(水曜日)11時~12時 障害者サービス資料の探し方~サピエ図書館の活用を中心に(検索・相互貸借・ダウンロードなどの具体的な方法) 社会福祉法人 日本ライトハウス情報文化センター 図書情報係 山岡幸雄 障害者サービス資料の特徴 ●非常に多岐に渡る ※詳細は【講義2】障害者サービス用資料の紹介 参照 点字資料 種類(標準点字・UEB英語点字・漢点字・点図…) 録音資料 種類(音声デイジー・マルチメディア・テキスト…) これらの現物・データ。大活字本、字幕、手話付き映像資料、LLブック、布の絵本、アクセシブルな電子書籍…などなど。 ★少しずつ集め(1:購入) ないものは作り(2:製作) 共有して(3:相互貸借) 「すべての人に、いつでもその必要とする資料を利用してもらえるようにする。」 ということが大切になってきます。※特別なサービスではない。 図書館の自由に関する宣言(1954 採択):日本図書館協会 https://www.jla.or.jp/ibrary/gudeline/tabid/232/default.aspx そのために、まずは担当者が、どういった資料があるかを知るところから。 1:購入する 少しずつ資料を揃えていく 利用者からの問い合わせに対応できることはなかったか?折に触れて調べる。 障害者サービス用資料の購入・入手先一覧:日本図書館協会障害者サービス委員会 https://www.jla.or.jp/portals/0/html/lsh/shiryolist.html 著作権法第 37条第 3項ただし書該当資料確認リスト(2021年12月22日現在) 販売している出版社等の一覧:日本図書館協会 https://www.jla.or.jp/library/gudeline/tabid/859/Default.aspx 点字関連 社会福祉法人東京点字出版所 https://www.toten.or.jp/ 社会福祉法人日本ライトハウス点字情報技術センター https://www.lighthouse.or.jp/tecti/ 日本点字図書館 点字図書の販売 https://www.nittento.or.jp/sale/sales.html 点字楽譜利用連絡会(点譜連) https://www.tenpuren.jp/ 点字つき絵本の出版と普及を考える会 https://tenji.shogakukan.co.jp/ てんやく絵本ふれあい文庫 販売に加え、郵送による貸出も対応 https://bccweb.bai.ne.jp/tenyaku-ehon/ ユニバーサルデザイン絵本センター https://www.ud-ehon.com/ デイジー関連 公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会-ENJOY DAISY「DAISY出版」 ※DAISY図書再生用ソフトウェア AMIS(アミ)ダウンロード可能です。確認用にも。 https://www.dinf.ne.jp/doc/daisy/ ラビット 視覚障害者用支援機器販売・サポート オリジナル教材 視覚障害者用のソフトの操作方法を学ぶための音声デイジーなどもあり。 https://www.rabbit-tokyo.co.jp/category/all-products 毎日新聞社「点字毎日」 ※視覚障害の方達に関わる情報・ニュース源 点字版・デイジー版あり https://www.mainichi.co.jp/tenji/ マルチメディアデイジー NPO法人NaD(ナディー) マルチメディアデイジー図書製作グループ https://www.npo-nad.org/ 日本ライトハウス情報文化センター マルチメディアデイジーダウンロードサービス https://www.lighthouse.or.jp/iccb/library/index_library/index_mmd/mmdownload/ ★ただし、実は購入できるものがあまり多くない。 2:製作する という選択肢 著作権者への配慮が必要。このことにより、誰が利用できる資料か、にも関わる。 著作権法 第37条(視覚障害者等のための複製等) “視覚障害等の障害により視覚による表現の認識が困難な者が、墨字(点字に対して印刷された文字のこと)から情報を得るようにするための情報変換を、著作権を持つ人(著作権者)の許諾なしに行うことを認めるための規定” 出典:『障害者サービスと著作権法』第2版 JLA図書館実践シリーズ (日本図書館協会障害者サービス委員会編 日本図書館協会 2021) P8より 視覚障害者等用資料の提供についてURL 参考 誰が作ることができるのか 図書館の障害者サービスにおける著作権法第37条第3項に基づく著作物の複製等に関するガイドライン:日本図書館協会[ほか] 2019年11月1日一部改定 同じ複製の形式のものが販売等されていない場合に、図書館等で録音資料を製作できる。 https://www.jla.or.jp/library/gudeline/tabid/865/Default.aspx 視覚障害者等のための複製・公衆送信が認められる者について:文化庁ホームページ https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/seidokaisetsu/1412247.html ★資料についての理解を深めていくことも大切 DAISY=Digital Accessible Information System アクセシブルな情報システム 国際標準規格 視覚障害・読みに困難がある方々に有効。 →サピエ・みなサーチ等を利用することで、非常にスムーズな提供が可能な資料。 音声デイジー 目次から読みたい章や節、任意のページに飛ぶことができる。ボランティア等による肉声で音訳。合成音で読ませたものも。音楽CDに比べて、長時間再生が可能になった。 マルチメディアデイジー 音声読み上げ、テキスト表示とハイライト、画像表示、文字の大きさ・色を変更可能。 弱視や識字障害の方も活用。個人に合わせて作る教科書もある。 テキストデイジー テキスト情報を章分け等のデイジー編集して作成。音声合成機能でテキストを読み上げる形。通常のデイジーなどより早く製作できるメリット。 シネマ・デイジー、テレビ・デイジー 実際の映像・音声に対し、合間に情景・状況の説明を入れている。 ★テキストデータ:書籍購入者へ出版社からの提供、みなサーチ。 ★電子書籍:E-PUB(電子書籍の国際規格)に期待。これから。 ★点字図書 指で触れて読むよさがある。資格試験、参考書などがより覚えやすい。 ★点字図書・録音図書は全国のボランティアに大きく支えられている。 ※時代がすすめば、利用者のニーズ・利用環境も変わる。世の中の動き・情報を集める中で、図書館ができること、障害者サービスができること、を考えていくことが大切。 参考 アプリを使った音声ガイド付き映画鑑賞のご案内:音声ガイドアプリ「HELLO! MOVIE」と「UDCast」の紹介 日本ライトハウス情報文化センター 映画館で映画を楽しめる。 https://www.lighthouse.or.jp/iccb/udcast/ シネマ・アクセス・パートナーズ 映画をはじめとした映像メディア全般にわたり、障がい者が容易にアクセスできるよう音声ガイドを制作。携帯端末用のアプリ「HELLO! MOVIE」等へ提供。 https://www.npo-cap.jp/ 電子図書館のアクセシビリティ対応ガイドライン1.0:国立国会図書館 付属ストーリーで、利用者がサービスに至る場合、至らなかった場合など参考になる。 https://www.ndl.go.jp/jp/support/guideline.html ABSC(アクセシブル・ブックス・サポートセンター) 「読書困難者の読書環境整備」と「出版者(出版社)のアクセシビリティへの取り組み支援」を目的に、2023年3月一般社団法人日本出版インフラセンター(JPO)に設立。 https://absc.jp/ ★利用方法についての理解を深める どうやって使うか、そのサポートも大切 デイジーの再生 ・据置型専用機器(プレクストークPTR3:85,000円・PTN3)日常生活用具給付制度を活用 ・携帯型OCRマルチプレーヤー(センスプレーヤー:DAISY図書の検索・ダウンロード他、活字文書を読み上げ。99,800円・センスプレーヤーライト:85,000円 ※OCR非対応) ・iPhone・iPad用アプリ(ボイスオブデイジー5)3,000円で購入 ジェスチャー必要 ・パソコン用ソフト(MyBookNeo=マイブックネオ:5年間ライセンス41,800円や、NetPLEXTALK=ネットプレクストーク:有料12,100円)など、パソコンを用いて利用。 ・無料で利用できるソフト(Amis=アミ)など  https://www.dinf.ne.jp/doc/daisy/software/amis3_1_4_install.html 点字データの利用 ・音声点字携帯情報端末(ブレイルセンスシリーズ) 40万円超えも。高機能。 再生機器の情報など 参考URL サピエ図書館で使える機器も何度も確認することがあると思うので、お気に入り登録を 「サピエ図書館」を利用するための機器・アプリの紹介(全視情協ホームページ) https://www.naiiv.net/zensijokyo/sapie_kiki/ 以下、「サピエ図書館を利用するための機器・アプリの紹介」資料抜粋 〔画像の説明 2024年4月11日現在 サピエ図書館を使うためのデイジープレーヤー、アプリケーション、点字ディスプレイ一覧。デイジープレイヤーとして「プレクストークPTR3」ほか4つを紹介。品名・メーカー名・価格の項目のほか、音声デイジー・点字データなど各媒体で扱えるかどうかが、○・△・×で表記されている。備考欄にて詳細が記載。説明終わり〕 日本点字図書館 デイジー対応再生機・ソフトウェア参考(各ソフトのリンクあり) https://www.nittento.or.jp/ebook/daisy/daisy.html 「テレビ・デイジー」の貸し出しサービス 「テレビ・デイジー」とは、2016年10月より開始したサービスで、NHK(日本放送協会)の協力を得て、音声解説の付いたテレビ番組を主音声とともに録音したものです。 こちらは直接貸出のみなので、利用者から日本点字図書館へ依頼してもらいます。 https://www.nittento.or.jp/service/rental/cinema_daisy.html 雛菊(ひなぎく)の時間 スクリーンリーダー対応読書支援システム 無料。 DAISY再生アプリ。ただし、利用には個人利用のサピエ図書館ID・パスワードが必要。 良藝館という、視覚に頼らず使えるアプリを製作、提供されているサイトでダウン可能。 https://kmzwakr.net/hina.html 実際の操作について 参考URL YouTube(ユーチューブ) 日本ライトハウス情報文化センター 見えない方、見えにくい方のための二ポラチャンネル 視覚障害のかたに向けた、iPhoneの基本設定やジェスチャー、用具やソフトの使い方、手引きの紹介動画※サピエ経由で現物CDが貸出可能です。 https://www.lighthouse.or.jp/iccb/informations/informations-31014/ 3:借りる(相互貸借)という選択肢 ★全国的な相互貸借システムを活用する 1冊でも多くの本を届けられるようにDAISY図書・点字図書は、全国で積極的に協力! (1)視覚障害者情報提供ネットワークシステム「サピエ」※後述 (2)国立国会図書館 【講義5】国立国会図書館の障害者図書館協力サービス 全国の施設から集めた視覚障害者等用データ(DAISYデータ、点字データ等)をインターネット経由で、無料で利用できるサービス(※登録が必要)や、障害者用資料総合目録、サピエ資料検索などの横断的な検索が可能。 視覚障害者等用データ送信サービス(図書館等向け案内) https://www.ndl.go.jp/jp/library/supportvisual/supportvisual-10_02.html 視覚障害者等用データ送信サービス(視覚障害者等個人の方向け案内) https://www.ndl.go.jp/jp/support/send.html 障害者向け資料の統合検索・統合目録 https://www.ndl.go.jp/jp/library/supportvisual/supportvisual_search.html みなサーチ(国立国会図書館障害者用資料検索) https://mina.ndl.go.jp/ 送信承認館向け利用ガイド 【別紙 3 DAISY のデータ複製操作】 ※デイジーデータをコピーし、現物CDで貸出できる状態にするWindows上での操作 https://www.ndl.go.jp/jp/library/supportvisual/docs/guide_sousin_b3.pdf (1)視覚障害者情報提供ネットワークシステム「サピエ」 読書が困難な人のための図書館「サピエ」 (目が見えない・見えにくい人、文字認識が困難、本を持つことができない等) https://www.sapie.or.jp/ 以下、サピエ ゲストページの画面 〔画像の説明 サピエ ゲストページの画面 サピエへようこそという案内の下に、サピエ図書館(1)、地域生活情報(2)、図書製作支援(3)、会員登録が選択できるようになっている。説明終わり〕 全国視覚障害者情報提供施設協会(全視情協) サピエを運営。システムを日本点字図書館が管理。 ★サピエ事務局(全視情協内) 専用電話:06-6441-1078 ファックス:06-6441-1066 電話による受付時間:火~土曜日 9時30分~16時30分(祝祭日を除く) 機器操作のQ&A サピエ大阪サポートセンター ★施設のかたはこちらに! (日本ライトハウス情報文化センター) 専用電話:06-6441-1171 電話による受付時間:火~土曜日 10時~16時30分(祝祭日を除く) サピエ東京サポートセンター(株式会社ラビット) 専用電話:050-5804-0367 電話による受付時間:月~金曜日 10時~16時30分(祝祭日を除く) サピエいろいろ:全国視覚障害者情報提供施設協会ホームページ内 会員利用規約や「サピエの利用方法について(スクリーンリーダーによる操作方法)」等 https://www.naiiv.net/zensijokyo/sapieiroiro/ サピエ図書館で読書を楽しみましょう:シカクの窓 視覚障害の情報窓口(全視情協) シカクの窓は、視覚障害の情報窓口として2023年12月公開。下記URLで「サピエでの本の探し方」「公共図書館・学校図書館の皆様へ」「サピエを利用するための機器」等掲載。 https://www.naiiv.net/article/2024-08-08/ 以下、シカクの窓 トップページ画面 〔画像の説明 見えない・見えにくいときにひらく シカクの窓 トップページ画面 「ホーム」「支援・窓口相談」「便利な道具・アプリ」「生活の知恵」「余暇・趣味」「目の病気・医療」「読書・サピエ」「応援・寄付」というタブがある。その下に 視覚障害の情報窓口 と大きく記載がある 説明終わり〕 施設・団体の利用料について 点字・デイジーデータを利用する会員 40,000円 書誌データのみを利用する会員 20,000円 ボランティア団体 無料 サピエの会員について 会員区別 ※直接利用の個人会員は登録無料 A会員:「視覚障害者」 個人に向けて提供するすべてのサービスが利用可能。 資料の検索、データの直接ダウンロードに加え、オンラインリクエスト(相互貸借)を通じて、点字や録音図書の依頼がインターネット上でもできる。 B会員:A会員以外の者 データダウンロードでの利用が基本 ※送付は要相談 学習障害の方、上肢障害などページがめくれないため読書が困難な方が該当。 ※B会員の方は、著作権法第37条第3項に規定される権利制限は満たしますが、郵便法との兼ね合いで、点字用郵便としての発送はできません。なので、郵送料は個人負担または施設負担が必要。サピエのシステム上、オンラインリクエストも可能なので、登録施設との相談が必要です。 以下、図書館の障害者サービスにおける著作権法第37条第3項に基づく著作物の複製等に関するガイドライン 別表「視覚障害その他の障害により視覚による表現の認識が困難な者」を判断するための一助となるリスト 参考 〔画像の説明 別表1にて、視覚障害、聴覚障害、発達障害など12の状態が示されている。別表2では、「視覚障害その他の障害により視覚による表現の認識が困難な者」を判断するための一助として、利用登録確認項目リストがあり、身体障害者手帳の所持、福祉サービスを受けている、などの確認事項とチェック欄が表記されている。説明終わり〕 ●相互貸借:現物資料ついて 障害者サービス資料の中でも、サピエで取り扱っている点字図書やデイジー図書の資料は、第四種郵便(点字郵便物・特定録音等郵便物)として、所蔵館が発受指定を受けた施設であれば、原則、送料の負担なくやりとりが可能。※ただし視覚障害の方が対象。 特定録音物等郵便物を発受することができる施設:日本郵便株式会社HP https://www.post.japanpost.jp/service/standard/shisetsu/index.html ※点字のみを掲げた内容の郵便物が該当する(点字郵便物)。もしくは、点字図書館、点字出版施設等盲人の福祉を増進することを目的とする施設から差し出し、またはこれらの施設に当てて差し出される、盲人用に作成された録音物または点字用紙を内容とする郵便物(特定録音等郵便物)。 ●利用登録について ★ご自身でサピエを活用できるようにする。そのための道をつくることもとても大切。 ★積極的に入力の代行を行う。 利用登録に至るケースは、直接図書館に連絡・来館にて登録される場合やインターネットを経由してサピエのゲストページ:会員登録画面からオンラインサインアップを申請される場合と様々。このとき、ご自身で入力する大変さが、図書館利用のバリアになってしまっているかもしれません。障害により困難な部分を、施設がカバーすることでスムーズな利用につながります。 ★「サピエ図書館を直接利用したい」という場合でも、利用施設の登録をしないと利用者はサービスを始めることができません。 オンラインサインアップ代行によるサピエID・パスワードの発行、登録後のオンラインリクエスト時の館間貸出の橋渡しが必要です。オンラインサインアップ申請があった場合は、各施設で利用者情報の確認(視覚障害者等に該当するかどうかなど)・施設への利用登録受付を先に行っておき、後に発行されるサピエIDの管理を行ってください。(先にオンラインサインアップの申請を完了してしまうと、利用者の詳細情報の確認が難しくなってしまうので、先に自施設への利用登録を済ませて。) 以下、サピエホーム画面 会員情報管理システム→WEB申請会員一覧→オンラインサインアップ確認の検索結果 参考 〔画像の説明 WEB申請会員一覧/検索画面 個人名・申請日・状態などの検索ボックスがある。その下に「検索」・「元に戻す」・「サピエ図書館に戻る」ボタンが表示。さらにその下に №・申請者名(リンクあり:クリックで住所情報などが確認できる)・申請日(2023年11月16日と記載)・会員種別(一般利用者)・状態(未処理) と記載された、申請者の情報が掲載されている。  説明終わり〕 (2024年10月1日現在の詳細データ) ●サピエの利用者数: 21,188 (内B会員:860)人 ※直接利用している利用者の数 ●登録施設数:487(以下、内訳) 点字図書館:86 公共図書館:279 大学図書館:9 盲学校:33 ボランティア団体:50 その他:30 ●資料データのダウンロードが可能。 ・点字データ約27万タイトル ・音声デイジーデータ約12万6千タイトル以上  ※1ヶ月で1,000件以上完成。別に国立国会図書館経由のデータも利用可能。 ●コンテンツ数 点字データ:269,001 音声DY(DY=DAISY):126,408 テキストDY:16,518 マルチメディアDY:509 ●「オンラインリクエスト(相互貸借)」ができる。 A会員と施設・団体は、全国各館が所蔵する約83万タイトルの資料をインターネット上で依頼できる。図書館側の処理も簡単。 (総目録数:834,593 2024年10月1日現在) ★会員登録していない場合でもゲストページから検索が可能。FAX・電話等で貸与の依頼ができる。 ★録音・点字雑誌のリストは地域・生活情報からも確認。 雑誌は、サピエ画面上での検索だけでなく、ホーム画面、地域生活情報(2)の中、お知らせ一覧内にある「録音雑誌一覧・点字雑誌一覧」というエクセルから確認できます。 サピエで確認できる雑誌は、サーバーの問題で最新のものから4号分まで。バックナンバーは現物で依頼します。各図書館で製作したサピエ製作基準に満たないためコンテンツがあげられないタイトルは、雑誌一覧リストを元に製作館に購読の依頼ができます。 以下、地域生活情報画面 〔画像の説明 地域生活情報のページ。おしらせとして、2024年5月23日「シネマデイジーの目録について」、2023年11月28日「2023年度の録音雑誌一覧」などのリンクがある。説明終わり〕 「サピエ」録音雑誌一覧(自館製作)参考 点字・録音のExcel、テキストがダウンロード可能。サピエに載っていないものも確認可。 〔画像の説明 録音雑誌一覧(自館製作)*2023年9月1日現在として、録音雑誌名・録音雑誌名ヨミ・種別・時間・製作館略称などの項目の下に、五十音順に雑誌が縦に1から並んでいる。説明終わり〕 他にも、図書製作支援で、「読み」「発音」も検索できます。 デイジーオンラインサービスについて 施設職員メニューにある「デイジーオンラインサービス」で利用者の元にコンテンツのあるデータを登録すれば、利用者は新着リストとして確認をすることができます。そのままストリーミングで再生も可能で、ご自身の機器にダウンロードして保存もできますので、 雑誌等の定期配信が便利 希望の雑誌を登録すると、完成状態になった段階で、登録者の新着リストに届く。 製作館→地元の施設→利用者までのタイムロスを回避。※週刊誌の鮮度を保てる。 施設として、ご利用者が自身で入力・検索ができない場合の補助が可能 サピエ登録館(取り寄せ等を利用者に代わって行うために登録している館)が、サピエ上のコンテンツデータをご利用者のページへ、代行して入力・削除等ができます。 以下、ホーム画面から デイジーオンラインサービスを選択 会員選択の画面 利用者を検索して、各個人のホームに入り操作します。 〔画像の説明 デイジーオンラインサービス、会員選択画面のページ。入力条件には「サピエID」「個人名漢字/読み」「住所」「電話番号」がある。 説明終わり〕 以下、施設からみたデイジーオンラインサービスホーム画面 〔画像の説明 デイジーオンラインサービスホームのページ。利用者情報(新着リスト・閲覧リスト・定期配信が一覧できる)の項目の下に、「コンテンツ検索」「ネット閲覧室管理」「定期配信管理」がある。 説明終わり〕 コンテンツ検索:コンテンツを検索し資料を登録したり、定期配信の登録ができます。 ネット閲覧室管理:利用状況を確認、操作することができます。利用者が、タイトル削除依頼を可能にすれば、登録館が、ネット閲覧室に入っている資料を削除することもできます。 定期配信管理:定期配信資料を確認・操作ができます。※タイトル削除依頼は同上。 ・それぞれの項目をクリックして、資料を検索(コンテンツがあるもののみ検索可能)。 ・登録したい資料にチェックを入れ、「チェックした資料をネット閲覧室に登録」を押せば利用者が確認できる状態になります。※以下、画面参考 〔画像の説明 デイジーオンラインサービスホーム、コンテンツ検索結果一覧のページ。検索されたタイトルと「チェックした資料をネット閲覧室に登録」ボタンがある。 説明終わり〕 <参考文献・URL> 参考文献 ・『図書館利用に障害のある人々へのサービス 上巻・下巻』 JLA図書館実践シリーズ (日本図書館協会障害者サービス委員会編 日本図書館協会 2021) ・『障害者サービスと著作権法』第2版 JLA図書館実践シリーズ (日本図書館協会障害者サービス委員会編 日本図書館協会 2021) ・日本図書館協会・障害者サービス委員会 各種資料 https://www.jla.or.jp/portals/0/html/lsh/index.html 読書バリアフリー関連 ・地方公共団体において「視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する計画」を策定するための指針:日本図書館協会 2023年4月1日 https://www.jla.or.jp/library/gudeline/tabid/1016/Default.aspx ・図書館利用に障害のある人々へのサービス(障害者サービス)評価シート:日本図書館協会 2023年4月1日 https://www.jla.or.jp/library/gudeline/tabid/1015/Default.aspx ・「図書館における障害を理由とする差別の解消の推進に関するガイドライン:日本図書館協会 2016年3月18日 https://www.jla.or.jp/portals/0/html/lsh/sabekai_guideline.html ・日本文藝家協会、日本推理作家協会、日本ペンクラブ、「読書バリアフリーに関する三団体共同声明」を発出:カレントアウェアネス・ポータル 2024年04月15日 https://current.ndl.go.jp/car/218616 ・事業者による障害のある人への「合理的配慮の提供」が義務化:政府広報オンライン 2024年6月6日 https://www.gov-online.go.jp/article/202402/entry-5611.html 次ページから実演にて。 サピエ図書館を使った障害者サービス資料の探し方(検索・相互貸借・ダウンロードなどの具体的な方法) ログインから検索画面まで インターネットで「サピエ図書館」と検索。以下は、ゲストページの画面です。 〔画像の説明 サピエのトップページ(ゲスト)。メニューには「サピエ図書館(1)」「地域生活情報(2)」「図書製作支援(3)」「会員登録」がある。 説明終わり〕 実際のダウンロードやオンラインリクエストをするためには、ログインが必要です。 〔画像の説明 サピエのWeb会員ログインページ 説明終わり〕 サピエIDとパスワードを入力したら、検索には、「サピエ図書館(1)」をクリックします。 〔画像の説明 サピエのページのメニューの一部(サピエ図書館(1)) 説明終わり〕 下が、検索時の画面です。※これは利用登録者の検索画面で紹介しています。 〔画像の説明 サピエ図書館「資料の検索」のページ。「重要なお知らせ」、「資料の検索(1.点字データ検索など7つの項目)」がある。 説明終わり〕 資料の検索 ※画像の内容抜粋 1.点字データ検索 点字データが登録されている資料を検索します。 2.デイジーデータ検索 デイジーデータが登録されている資料を検索します。 3.オンラインリクエスト検索 点字図書館等が所蔵していて、オンラインリクエスト(相互貸借)が可能な資料を検索します。 4.ジャンル検索 「文学」「福祉」といった、大まかなジャンルから資料を検索します。 5.詳細検索 詳細な検索条件を指定して、資料を検索。点字・デイジーデータが登録されたものや、オンラインリクエスト可能なもののほか、点字出版、録音出版タイトルも検索できます。 6.新着完成情報 過去1週間/1ヶ月に完成した資料を検索します。 7.人気のある本 データダウンロードやオンラインリクエストが多い資料を検索します。 下記が、施設IDでログインした場合の画面です。 〔画像の説明 サピエ図書館 検索時のページ。「重要なお知らせ」、下の段に「ダウンロード・オンリク用検索」「登録処理」「オンリク処理」「その他」「会員管理」の項目がある。 説明終わり〕 サピエ図書館メニュー ※画像の内容 ダウンロード・オンリク用検索  ・点字データ検索  ・デイジーデータ検索  ・簡易検索  ・詳細検索  ・ジャンル検索  ・新着完成情報  ・人気のある本  ・点字データ番号指定ダウンロード 登録処理  ・書誌・所蔵・データ登録  ・書誌CSVダウンロード  ・書誌CSV取り込み  ・書誌CSV取り込み結果 オンリク処理  ・オンリク受信リスト  ・オンリク発信リスト その他  ・事務局・施設会員からのお知らせ  ・利用状況の集計 会員管理  ・オンラインサインアップ確認  ・オンラインサインアップ代行 希望の媒体を先に確認する 墨字の原本1冊に対し、サピエ図書館で検索資料を行う場合、「音声デイジー」「点字」「カセット」「シネマデイジー」「テキストデイジー」「MMD(マルチメディアデイジー)」といった、多数の媒体が用意されています。 本によって、完成している資料が「点字」しかない場合もありますし、データがなく、現物の点字やデイジーCDでしか借りられない資料もありますので、希望する媒体での貸出・コンテンツダウンができるかどうか含めた検索が必要です。 ※例えば、テキストデイジーは原則データダウンで利用するものとして用意されますので、現物はほとんどなく、コンテンツダウンボタンのみ。オンリクボタンがついていないものも多いです。 試しに、検索結果がたくさん出てくる例を見てみましょう。 例 タイトル「容疑者Xの献身」 著者 東野圭吾 を詳細検索で検索すると 〔画像の説明 詳細検索のページ 説明終わり〕 45件も出てきました。 〔画像の説明 検索結果一覧のページ 説明終わり〕 点字だけでもおよそ13タイトル出てきます。この書誌の多さは、「それだけたくさんの製作館が“容疑者Xの献身”を作成した」ことを表しています。 先のタイトル・著者名に加え、詳細検索で「2.検索対象の指定」の所、「デイジーのみ対象とする」にチェックすれば、22件に絞ることができます。 〔画像の説明 詳細検索のページの「2.検索対象の指定」部分。資料種別選択ボックスの横に「デイジーのみ対象とする」のチェックボックスがある。その他に次の選択項目がある。「点字資料種別詳細」「目録種別」「種別」「対象」「貸出形態」「製作状況」「グラフィック」「音声圧縮形式」。説明終わり〕 〔画像の説明 検索結果一覧のページ 説明終わり〕 コンテンツデータがあるものを探す場合は、資料の検索トップ画面の、詳細検索よりも、点字データ検索などの方がよいかもしれません。点字では9件ヒットしました。 〔画像の説明 検索結果一覧のページ 説明終わり〕 デイジーデータ検索は、以下の通り、7件に絞られました。 〔画像の説明 検索結果一覧のページ説明終わり〕 ※コンテンツの数と、ダウンボタンについて サピエ加盟の点字図書館、ボランティア団体で、音声デイジーのコンテンツを上げられるのは、基本的に最初に着手をした(作りますと手を挙げた)製作館1館のみです。 単行本、文庫本はそれぞれ別のものとみなし、1つずつコンテンツがつけられています。(点字はデータが小さいので、重複も見逃されがちで、9件出てきています。) ただ、本当は1タイトルでも多くの作品を利用できる方がよいです。各館で、人気作を作りたいと思うものですが、国会経由で上がってくるデータも含めれば、同じ本がたくさんできることになりますので、本を製作する際は、皆さんも考えてみてください。 次は、現物の貸出=オンラインリクエストができる資料を探してみます。 オンラインリクエスト(相互貸借・館間貸出)をしてみよう 詳細検索 条件が細かく設定できるので、基本は詳細検索がよいかもしれません。 ※データ検索画面では、オンラインリクエストのボタンが出てきませんのでご注意を。 タイトルに「容疑者Xの献身」と入力し、2.検索対象の指定で「デイジーのみ対象とする」にチェックをいれると22件該当します。 ※汎用性が高いので、枠外にチェックボックスが出ている、という理解でよいかと思います。 ちなみに、以下のようにプルダウンから「音声デイジーのみ」を選んだ場合は、21件になりました。これはテキストデイジー1件が条件から外れた結果です。 〔画像の説明 詳細検索ページの「2.検索対象の指定」の部分。資料種別の選択肢には次のものがある。「すべての資料種別を対象とする」「【点字】に関するすべてを対象とする」「点字データのみ」「点字のみ」「【録音】に関するすべてを対象とする」「カセットテープのみ」「音声デイジーのみ」「オーディオブック等」「音声解説」「【墨字】に関するすべてを対象とする」「テキストデータのみ」「拡大文字のみ」「マルチメディアデイジー」「映像資料」「【その他】を対象とする」。説明終わり〕 より条件を絞るためには、1.検索語の入力 の下部にある、 「コンテンツの存在する資料のみ検索」「オンラインリクエスト可能な資料のみ検索」も活用してください。(以下、画像参照) 〔画像の説明 詳細検索の下部にある「コンテンツの存在する資料のみ検索」と「オンラインリクエスト可能な資料のみ検索」が丸で囲まれ、そこから矢印が出ている。矢印の先で該当部分を拡大している。説明終わり〕 個人的には、オンリクができることと合わせて、再生不良の場合に複製して再送付ができるよう、コンテンツがあるものを選ぶことも多いです。今回はダウンボタンのついている日点図(日本点字図書館)さんの資料をクリックしてみます。 〔画像の説明 検索結果一覧ページの日点図「容疑者Xの献身」の部分。次の情報がある。容疑者Xの献身(リンク)、東野圭吾著、図書 音声デイジー、CD1巻、2005年、日点図、「ダウン」ボタン。説明終わり〕 以下の通り、資料の詳細が出てきます。 製作情報表示で、資料がダウンロード可か、所蔵館があるか、オンリク可能かわかります。 〔画像の説明 日点図「容疑者Xの献身」の資料詳細ページ。表示されている情報は次のとおり。 基本情報 タイトル 容疑者Xの献身 著者名 東野圭吾著 出版社 文藝春秋 出版年月 2005年8月 種別 図書 ISBN 4163238603 分類(NDC) 913.6 NDC識別 10版 対象 一般 キーワード 推理小説 直木賞 本格ミステリ小説 内容 天才数学者でありながらさえない高校教師に甘んじる男が、愛した女…(2006年)本格ミステリ大賞受賞。 「カナで表示」ボタン 製作情報表示 製作館 日点図 製作状況 完成 ダウンロード 可能 所蔵館 日点図ほか2件 オンラインリクエスト オンリク可能 説明終わり〕 資料詳細の一番下のあたりに、オンラインリクエストボタンが3つあります。 〔画像の説明 日点図「容疑者Xの献身」の資料詳細ページ続き。表示されている情報は次のとおり。 製作館 日点図(B3528) 登録館 日点図(B3528) 資料種別 音声デイジー 巻数 全1巻 完成日 2006年4月1日 最終更新日 2006年4月3日 録音時間 10時間22分 製作情報 DAISYバージョン:2.02 MP3 校正レベル 1校 製作注記 びぶりお登録2006/03 著作権処理 第37条3項の権利制限 登録ファイル ファイルサイズ 144.2MB「デイジーデータをダウンロードする」ボタン 所蔵館(オンリク指定) 「オンラインリクエスト(日ラ情文CD)」「オンラインリクエスト(和歌山点図 CD)」「オンラインリクエスト(日点図 CD)」ボタン 説明終わり〕 この意味合いは、日点図さんが作ったデータのものを、3つの図書館(日ラ情文・和歌山点図・日点図)が所蔵しており、それぞれに現物貸出依頼ができる。ということです。 ここで「オンラインリクエスト(日ラ情文 CD)」を押すと、以下の左画面になります。 この後、改めてオンリク発信リストを確認。発信の処理実行をして依頼完了です。(画面右) 〔左画像の説明 オンラインリクエスト完了ページ。「オンラインリクエストが完了しました。」メッセージ。説明終わり〕 〔右画像の説明 オンリク発信リストページ。処理の項目のタブから「未処理」「発信」「保留」「削除」「貸出OK」が選択できるようになっている。説明終わり〕 後は現物が届くのを待って、利用者に貸出をします。リクエストした内容の確認については、「オンリク発信リスト」から確認ができます。 オンリク発信リスト オンリク受信リストのボタンはいくつもあります。重要なお知らせ、オンリク処理、など、どの「オンリク発信リスト」を押してもOKです。 〔画像の説明 サピエ図書館メニュー 重要なお知らせの中にある「オンリク発信リスト」と、オンリク処理欄の「オンリク発信リスト」「オンリク受信リスト」がそれぞれ丸で囲まれている。説明終わり〕 押すと以下のような確認画面になります。 処理の項目が、オンリクをした日付、11月17日発信と表記されています。 〔画像の説明 オンリク・発信リスト 2件あり 1件目は、受信日:11月17日、「容疑者Xの献身/東野圭吾、913.6、カセット(全7巻)、発信者ID、所蔵館と状況:日ラ情文(未処理)、処理:11月17日発信、書誌ダウン:チェックボックス。 2件目は、受信日:11月17日、「容疑者Xの献身/東野圭吾、913.6、CD(全1巻)、発信者ID、所蔵館と状況:日ラ情文(未処理)、処理:11月17日発信、書誌ダウン:チェックボックス。説明終わり〕 相手館が処理してくださると、処理の項目が以下のように変わり、削除することもできます。 ※なかなか処理が変わらないときは、電話確認してもいいかもしれません。 〔画像の説明 サピエ図書館メニューを一部拡大表示。 1件目(カセット)は、所蔵館と状況:日ラ情文(11月17日不可)、処理:「11月17日発信」「削除」の2つをプルダウンで選択できる状態、書誌ダウン:チェックボックス。 2件目(CD)は、所蔵館と状況:日ラ情文(11月17日貸出OK)、処理:「11月17日発信」、プルダウンで選択できる状態、書誌ダウン:チェックボックス。説明終わり〕 オンリク受信リスト 受信リストでは、オンリクボタンをつけている自館所蔵資料に来た依頼を確認できます。 貸出の準備などを済ませたら、右端の「処理」で、「未処理・予約・貸出OK・不可」の4つを選ぶことで、依頼者(相手側)の画面にも状況が反映されます。 〔画像の説明 オンリク受信リスト メニューを一部拡大表示。処理:「未処理」「予約」「貸出OK」「不可」の4つがプルダウンできる状態。説明終わり〕 選択し、「処理実行」を押すと、確認画面になりますので、「処理を行う」ボタンを押します。 〔画像の説明 オンリク受信リスト メニューを一部拡大表示。「絞り込みと並び替えを行う」リンク、「処理実行」ボタンがある。説明終わり〕 〔画像の説明 オンリク受信処理確認のページ。以下の処理を行います。よろしいですか?※登録欄が「不可」となっているリクエストは処理を行いません。のメッセージの後にリストが2件ある。 1件目(カセット)は、処理:不可、依頼館:自館、ナンバー:B5314-R01363526、タイトル:容疑者Xの献身、登録:可 2件目(貸出OK)は、処理:貸出OK、依頼館:自館、ナンバー:B3528-000008396、タイトル:容疑者Xの献身、登録:可 その下に「処理を行う」「キャンセル」ボタンと、「オンリク・受信リストへ戻る」リンクがある。説明終わり〕 枠組みと並べ替えを行う、を選択すれば、資料の状態(すべての状態を表示・未処理のものを表示・予約済のものを表示・貸出OKのものを表示・貸出不可のものを表示)や、 並び替えの指定を2つ(指定なし・受信日・分類・貸出形態・依頼館・著者名)選べます。 以下は、利用者が依頼した場合の参考画面です。※2021年11月5日発信 〔画像の説明 オンラインリクエスト確認ページ。タイトル:容疑者Xの献身、著者名:東野圭吾著、資料種別:音声デイジー、巻数:全1巻、製作館:日点図(B3528)、所蔵館:日ラ情文(B5314)、貸出形態:CD。上記の内容でオンラインリクエストを行います。よろしいですか?「リクエストする」「キャンセル」ボタン。説明終わり〕 ※施設の時と違い、オンラインリクエストボタンを押すと確認画面が出ます。改めて「リクエストする」ボタンを押すことで、依頼が完了します。 資料がどうなっているかは、資料の検索トップ画面、以下をクリックで確認できます。 〔画像の説明 資料の検索トップページのメニューの一部(「9.オンラインリクエスト状況確認」)説明終わり〕 以下、利用者が、オンラインリクエスト状況確認を選んだ画面です。 〔画像の説明 オンラインリクエスト状況確認ページ。2件あり1件目は「容疑者Xの献身/東野圭吾、リクエスト日:2021年11月5日、CD全1巻、所蔵館:日ラ情文、状況:予約受付済み」説明終わり〕 容疑者Xの献身 リクエスト日 2021年11月5日 状況 予約受付済 ですね。 依頼先の館が処理をしてくれると、この画面は変動します。 所蔵館(日ラ情文)として、処理をしてみると、状況の所が以下のように変わります。 〔画像の説明 オンラインリクエスト状況確認画面。2件あり1件目は「状況:所蔵館処理済み(11月5日)」、2件目は「状況:貸し出し不可」となっている。説明終わり〕 ※2つめは、貸し出し不可になった際のサンプルです。 資料が届けば、点字用郵便は第四種郵便として取り扱いができますので、送料の負担なく利用者や関係施設へ送付することができます。 資料の送付 郵送ケース 参考 宛名カード(表裏) 〔画像の説明 宛名カードの表裏の写真。表裏には別の宛先が記載されており、いずれも「点字用」の記載がある。説明終わり〕 デイジー図書 郵送ケース 〔画像の説明 郵送ケースの写真が2枚。表には宛名カードを差し込めるようになっている。説明終わり〕 点字図書 郵送ケース 〔画像の説明 郵送ケースの写真1枚。表には宛名カードを差し込めるようになっている。説明終わり〕 日本ライトハウスでは、届いた資料の宛名カードのみを変更して出していますが、届いた資料が人気作の場合、「このCDは早く返してください…!」というメモが添えられている場合もよくあります。※く○もんなど、かわいらしいキャラがお願いしてくれます。 その時は、別途CDに焼き増しして貸出が必要です。 ということで、次に、音声デイジーを自分たちでCDに焼いて貸し出す、手順を紹介します。 まずはデータのダウンロードからです。 データのダウンロードをしてみよう ブラウザによって少しダウンロードの方法が変わりますが、今回はMicrosoft Edge(マイクロソフト エッジ)を使って説明していきます。 ※ちなみに個人的にはGoogle Chrome(グーグルクローム)を使用しています。 文字入力は、「Microsoft IME(アイ・エム・イー)」=“Input Method Editor”を使います。 ※基本的にWindowsのパソコンに標準装備されているものを使う、という意味です。 〔画像の説明 文字入力選択画面。「Microsoft IME」「ATOK2017」がある。説明終わり〕 サピエ検索の際のそれぞれのタブ毎に、半角・全角の仕様があるのですが、IME以外だと(上記、ATOKは一太郎というソフトの日本語入力ソフトです)その都度自分で変更しないといけなくて不便な面があるので、サピエを使う時は、IMEに設定しています。 デイジーデータ検索を活用して、コンテンツのダウンボタンを押してみます。 〔画像の説明 検索結果一覧ページ。該当件数:7件。1件目は「容疑者Xの献身、東野圭吾著、図書 音声デイジー、10時間22分、出版年:2005年、日点図、ダウンボタン」、2は「容疑者Xの献身(文春文庫 ひ13-7)、東野圭吾著、図書 音声デイジー、14時間47分、出版年:2008年、明生会館、ダウンボタン」、3は「容疑者Xの献身(文春文庫)、東野圭吾著、図書 テキストデイジー、出版年:2008年、鹿児島視情セ、ダウンボタン」となっている。説明終わり〕 ※1と2は単行本と文庫本の違いです。内容に大差はないはずですが、文庫化に寄せてのあとがき、内容の加筆・修正などがあって時間が増えることもあります。(デイジーの読み手のスピードの個人差、図表を読む読まない等) 今回は単行本にあたる1を選んでみます。 一番右端、ダウンのところにあるボタンをクリックします。 〔画像の説明 検索結果一覧ページの検索結果1件目の部分。説明終わり〕 ※タイトルをクリックして、資料詳細画面からもダウンロードが可能です。 〔画像の説明 資料詳細ページの一部。「デイジーデータをダウンロードする」ボタンがある。説明終わり〕 しばらくすると、画面の右上のダウンロードにて、現在の進行が表示されます。 ※Edgeのダウンロードボタンの表示がないときは「…」の中にあります。タスクバーに表示したままにしておきたければ、ピン止めしてみてください。 〔画像の説明 ダウンロード画面。「容疑者Xの献身B3528000008936.zip」がダウンロード中となっている。説明終わり〕 ダウンロードが終わったら「ダウンロードボタン」をクリック、「ファイルを開く」を選択。 〔画像の説明 ダウンロード画面。「容疑者Xの献身B3528000008936.zip」の下に「ファイルを開く」リンクがある。説明終わり〕 Zipファイル(圧縮された状態のデータ)が表示されますので… ※サピエでは2022年3月末からすべて、Zip形式でのデータダウンロードになりました。 〔画像の説明 Zipファイルフォルダ確認画面 説明終わり〕 フォルダをドラッグしてデスクトップに移動して解凍するか 〔画像の説明 Zipファイルフォルダ確認画面から「容疑者Xの献身B3528000008936」フォルダをデスクトップに移動中。説明終わり〕 または、「Zipファイルを右クリック」→「すべて展開(T)…」を選択して解凍します。 ※このとき、展開先によって余計なフォルダができる場合があるので、注意してください。 〔画像の説明 画像が2枚。左はデスクトップ画面で展開前(解凍前).zipファイルを「すべて展開(T)…」で開こうとしている状態。右は展開前のzipフォルダと展開後のフォルダのアイコンが並んでいる。説明終わり〕 右の写真、ジッパーがとれているのが、解凍されて、データが利用できる元の状態になったファイルです。この中に、焼き増しに必要な、音声ファイルとdiscinfoのデータが入っています。 ファイルの中身を確認してみよう フォルダを開くと、データが2つ「B3528000008396」と「discinfo」が出てきました。 〔画像の説明 解凍した「容疑者Xの献身 B3528000008396」フォルダ内のファイルが2つ(「B3528000008396」と「discinfo」)表示されている。説明終わり〕 この「B3528000008396」フォルダの中に、音声データとデイジーのプログラムがあります。 ※番号自体は製作館のIDなどを加味して、自動生成されるものです。あまり気にせずOK。 MP3とあるのが音声ファイルです。データとして一番小さい、加工された状態の音声、です。それぞれの音声に対応したSMILファイルがあります。(MP3が26あれば、SMILも26。) 〔画像の説明「B3528000008396」フォルダ内が一部表示されている。上から順に、「a000018~a000026.mp3」までのMP3ファイル、「IMPHファイル」、「IMTTファイル」、「構成設定」、「ncc.html」、「IMDNファイル」、「ptk000001~ptk000007.smil」までのSMILファイルが表示されている。説明終わり〕 →写真の例だと、「a000025.mp3」に対して「ptk000025.smil」がある。ということです。 真ん中にあるncc.html(ざっくり言うと目次・インデックス 設計図のようなもの)をクリックすると、この音声デイジーの章立てや該当ページなどの構造がわかります。このフォルダ全体でデイジーとして認識、専用の再生機で聴くことができるようになります。 「discinfo」について このファイルは、サピエからダウンロードした際に、自動で生成されます。 クリックして中身を確認すると、以下のように、章立てや該当ページの構造が分かります。 〔画像の説明「discinfo」をブラウザで開いたページ。「容疑者Xの献身」「製作館・朗読者」「原本奥付」「DAISY図書凡例」「著者略歴」などの項目が並んでいる。説明終わり〕 discinfoはCDに焼くときに、必ず一緒に焼きつけましょう ファイルの中にある「discinfo」には「フォルダに入っているncc.html(設計図)を見て、(そのとおりに)音声を再生しなさい」という命令式が入っていて、これによって、機械が再生してくれます。 これがないと機器によってはデイジーとして再生してくれません(機械によっては、音楽CDのように、トラック1、トラック2、というように音声ファイル毎に読んだりします)。 利用者の再生環境は様々なので、「基本的には音声データと一緒にdiscinfoも焼く」ということで覚えておいてください。※当然、他の本のdiscinfoをつけないように。 CDに焼いてみよう CDの特徴 参考 CD-R:焼くのがとても早く、蔵書用のCDはCD-Rで用意しています。1枚に1つのデイジーデータをいれるので、予算が許すならこちらを選択している館も多いかと思います。 CD-RW:何度も繰り返しできるので、一時的に貸し出す際に使い回しています。デメリットはCD-Rより焼くのに時間がかかってしまうこと、メリットは使い回しできることです。 CDに焼くソフトについて CDに焼くのはそれぞれソフトを使ったりしているかと思いますので、適宜行ってください。 ※個人的には「CDBurnerXP」というフリーソフト使っています。 以下 複製の手順参考 ・複製したいデータを、サピエからダウンロードするか、現物のCDから取り出す。 ・準備した音声デイジーデータをCDに焼く。フォルダ+discinfoを必ずセットで。 ・焼きあがったら、コピーが可能かどうか、自分のパソコン上にデータをコピーしてみる。 ・コピー出来たら、再生機を使用し、レベル1の頭出しで章ごとに飛び、再生できるか確認。 ※ここまでのどこかの時点で、できなかった場合、再度やりなおします。 以上が確認できたら、利用者へ送付します。 以上